ロッキード F−94

F-94 , Lockheed

F-94
無誘導ロケット弾を発射するF−94Cスターファイア

 第二次大戦中に完成した初期のジェット戦闘機である ロッキードP−80を元に改良 された迎撃戦闘機。朝鮮戦争で活躍したP−80(後にF−80と改称)やベストセラー練習機として名高 いT−33と同系列の機体であ る。
 1949年にソビエトが初の原爆実験に成功したことを受け、本土防空の強化が急務となった米軍は専用 迎撃機を欲した(これにより開発されたのがF−102F−106である)のだが、 その専用迎撃機が完成するまでの穴埋めとして F−86とF−80を改装し 迎撃機型を生産することにした。これによりF−86Dドッグ・セイバーと当機F−94が完成した。
 全天候下での迎撃任務に対応するため機首にAPG−33レーダーを搭載した最初の生産型は、機内スペ ースに余裕がなかったため12.7mm機銃4門という貧弱な武装しか持たなかった。朝鮮戦争にも出征した 初期生産型はレーダーの不具合もあり目立った活躍はしなかったものの、本土防空部隊に多数が配備された。 最終的モデルであるF−94Cには機銃の代わりに無誘導ロケット弾(マイティマウスと名付けられた)を 搭載し敵爆撃機に対して弾幕を張る攻撃を行うようになっていた。この最終モデルにはロッキード社も自信 を持っており「スター・ファイア」という世間受けする名称を付けたのである(他の生産型にはニックネー ムは付いていない)。なお当機は複座型であり、後部座席にはレーダー操作員が搭乗するようになっている。

機体詳細データ(F−94C)
寸法(L×W×H/翼面積)13.56×12.93×4.55m / 31.4m2
機体重量(自重/全備)5,760kg / 11,000kg
飛行速度(最大/巡航)940km/h(6,700m)
上昇率(海面上)2,430m/min
上昇限度(実用)15,700m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,900km(空輸時)
エンジンプラット&ホイットニー社製 J48−P−5ターボジェット×1基
推力3,970kg(A/B)
武装機首に69.9ミリ空対空無誘導ロケット弾×24、主翼発射筒にも同様に×24
乗員数/機体初飛行2名 / 1949年4月16日(YF−94)
備考(各タイプ詳細) YF-94:T−33原型機を改修して造られたF−94原型機。旧呼称YF−97(1機)
F-94A:最初の生産型迎撃機。J33エンジン搭載(110機)
F-94B:A型のシステム改良モデル(357機)
F-94C STARFIRE:無誘導ロケット弾装備、J48エンジン搭載の改良型(388機)
F-94D:単座型迎撃機の提案モデル。製造されず
F-94E:性能改善型の提案モデル。製造されず
LAST UPDATE 2001,01,17