リパブリック F−84サンダージェット/サンダーストリーク

F-84 THUNDERJET/THUNDERSTREAK ,Republic

F-84F
プルバップAAMを発射するF−84Fサンダーストリーク

 第二次大戦末期にリパブリック社は P−47サンダーボルトの機体を流用し 軸流ターボジェットエンジンを搭載したジェット・サンダーボルトを設計した。戦時中の急造要請にはうってつけの機体であっ たが、競争機だったノースアメリカン社のジェット・マスタングなどの設計案に比べると見劣りしていた。そのうち戦争が連合 軍勝利で終了しそうな形勢となったためジェット化計画は見なおされ、一から再設計した機体を開発することになった。
 再設計のうえ1945年12月に完成した原型機XP−84はジェネラルエレクトリック社のJ35エンジンを搭載しており 翌年9月には原型2号機が時速983km/hの米国速度記録を樹立した。米軍に採用されたF−84B(追撃機を表す記号Pから 戦闘機を表すFに改められた)はサンダージェットと愛称を付けられたが、頑丈さが売りなだけで扱いにくい性格の機体は操縦 士達から酷評されていた。
 1950年に後退角主翼を持った改良型F−84Fが開発され、こちらはサンダーストリークと名付けられた。F−84シリ ーズはNATO各国にも採用され、20年に渡ってNATO戦力の重要な一端を担ったのである。

機体詳細データ(F−84F)
寸法(L×W×H/翼面積)13.23×10.24×4.38m / 30.19m2
機体重量(自重/全備)6,270kg / 12,700kg
飛行速度(最大)1,120km/h(海面高度)
上昇率(海面上)2,500m/min
上昇限度(実用)14,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
戦闘行動半径1,300km(増槽×2、H−H−H)
エンジンライト社製 J65−W−3ターボジェット×1基
推力 3,280kg
武装12.7mm機関銃×6(弾数各300)、翼下に454kg通常爆弾×4、ロケット弾×24、自由落下型戦術核爆弾×1、増加燃料タンク×2など最大2,700kgの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1946年2月28日(原型機)
備考(各タイプ詳細) XP-84:直線翼を持つ原型機。J35エンジン搭載(2機製作)
YP-84A:生産前機。固定武装を搭載(15機製作)
F-84B:最初の生産型。射出座席を搭載した(626機製作)
EF-84BB−29を母機とする「寄生」戦闘機計画のため改修された機体
F-84C:B型の全システムを改善した機体(191機製作)
F-84D:主翼を強化しエンジン出力を増した改良型(154機製作)
F-84E:胴体を延長しレーダー照準装置を搭載した機体(843機製作)
YF-84F:後退角主翼を採用した機体の原型
F-84F:後退角主翼とJ65エンジンを搭載した機体(2,713機製作)
RF-84F:機首を延長し空気取り入れ口を主翼付け根に移動した偵察型(715機製作)
GRF-84FB−36を母機とするFICON計画用に改設計された機体(25機製作)
F-84G:直線翼型最終モデル。兵装搭載量増、空中給油装備搭載(3,025機製作)
XF-84H:機首にターボプロップエンジンを搭載した超音速プロペラ機研究機
YF-84J:J73エンジンの試験のため改修されたF型(2機改修)
F-84KX:B型を米海軍向け無人標的機に改造した機体(80機改修)
LAST UPDATE 2000,12,24