ロッキード P−80(F−80)シューティングスター

P-80(F-80) SHOOTING STAR , Lockheed

P-80A
米国空軍所属のP−80A(後にF−80Aと改称)

 米陸軍航空隊(後の米空軍)初の実用ジェット戦闘機。第二次大戦中の1943年6月に開発が開始され た当機は英国製ジェットエンジン ハルフォードH1B搭載を基準に原型1号機が製作され、たった半年で初 飛行を成功させた。ただし原型2号機以降については搭載エンジンを米国ジェネラルエレクトリック社製I −40エンジンに変更され、続いて製造された生産前機YP−80Aも同じI−40を搭載することになっ ている。
 第二次大戦終結までに45機が実戦部隊に配備されたが戦地上空を飛行したのは2機に過ぎず、それも戦 闘の終了したイタリア上空を飛行したにとどまった。当機の性能に満足した米国陸軍では5000機もの生 産計画をたてたが、これは戦争終結により極端に削減されることになってしまった。
 1950年に勃発した朝鮮戦争で初めて実戦に参加した当機は、北朝鮮軍や中国軍の戦闘機相手に健闘し たが、最新鋭ジェット戦闘機である MiG−15が戦線に登場 すると、若干能力不足が指摘されるようになってきたため、戦争末期には対地攻撃任務などに従事するよう になっていた。
 なお当初の名称は追撃機を表す「P」番号であったが、後年になって機体呼称が整理された際に戦闘機 を表す「F」番号へ変更され、F−80と改称することになった。
 また当機の設計を流用した複座型練習機 T−33Aは西側世界のベス トセラー練習機となり、かなりの機体が1990年代頃まで世界各国で使用されていた。

機体詳細データ(F−80C)
寸法(L×W×H/翼面積)10.49×11.81×3.43m / 22.07m2
機体重量(自重/全備)3,820kg / 7,650kg
飛行速度(最大)956km/h(海面高度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)14,300m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,330km(増槽使用)
エンジンアリスン社製 J33−A−35ターボジェット×1基
推力 2,450kg
武装12.7mm機銃×6、翼下に454kg爆弾×2、ロケット弾×8
乗員数/機体初飛行1名 / 1944年1月8日(XP−80原型1号機)
備考(主要タイプ詳細) XP-80:原型機の呼称。2号機、3号機はXP−80Aと呼ばれる(3機)
YP-80A:生産前機の呼称。GE社製I−40エンジン搭載
P-80A:最初の生産型。J33−GE−11エンジン搭載。後にF−80Aと改称(917機)
P-80B:多くの改善点と射出座席を装備した機体。アリスンJ33エンジン搭載(240機)
P-80C:最終生産型。出力強化エンジンとロケット弾搭載装備を持つ(749機)
FP-80A:写真偵察機型。後にRF−80Aと改称(A型改修38+新造114)
RF-80C:偵察型に改修されたA型の呼称(70機改修)
QF-80A:無人標的機に改修されたA型の呼称
TO-1:米海兵隊向けの練習機として採用されたP−80Cの呼称(50機)
TP-80C:米空軍向けの練習機型(128機)
LAST UPDATE 2001,03,03