三菱 F−2

F-2 , Mitsubishi

F-2A
航空自衛隊三沢基地所属のF−2A

 航空自衛隊が装備している 支援戦闘機F−1の後継機 として1980年代中頃から計画の始まった機体。次期支援戦闘機(FS−X)計画は、自国の航空産業 シェア減少を恐れた米国からの横やりによって日米共同開発へ方針転換となったため、1987年10月 にF−16をベースに開発さ れることが決定した。
 三菱重工を主契約社に、ジェネラルダイナミクス(現ロッキードマーチン)・川崎重工・富士重工が従 契約社として指定された開発契約は、日米の作業比率6:4とすることまで取り決められていた。元とな ったF−16との違いは、主翼設計の変更・面積の拡大、胴体延長による搭載燃料増加、アビオニクスシ ステムの国産化、水平尾翼形状の変更など多岐にわたっているが、当初計画されていたカナード翼につい てはFBW(フライ・バイ・ワイヤ)プログラムにCCV(Control Configured Vehicle:コンピュータ と連動した操縦装置により機動を制御する。操縦性優先形態)機能を付与することでカナード翼を使用す る機動は代替可能として廃止されている。FBWシステムのプログラムは米国議会が提供を拒否したため 日本側で新たに開発された。
 搭載エンジンはF−16最新型であるブロック50に搭載されているF110を採用し、コクピット周 りは相互補完機能を持った液晶カラーMFDと広角HUDなどでグラスコクピット化されている。
 原型機は単座・複座型それぞれ2機が製作され各種試験が実施されたが、主翼フラッターやクラック、 垂直尾翼の強度不足など不具合も見つかっている。改修は量産型生産と並行して行われており、2000 年10月には三沢基地にF−2Aを装備した最初の飛行隊が編成されている。防衛庁としては130機の 調達を予定しており、順次F−1と交替していく予定である。
 ※補足:2004年8月にF−2の調達予定数が削減され、全部で98機の調達となっている。削減の 理由としては、(1)製造単価の高騰、(2)近代化改修・性能向上策の余地が小さい、(3)搭載兵装の少なさ、 などが挙げられている。

機体詳細データ(F−2A)
寸法(L×W×H/翼面積)15.52×11.13×4.96m / 34.84m2
機体重量(自重/全備)12,000kg / 22,100kg
飛行速度(最大)M2.0
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)15,240m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離4,000km(空輸時)、戦闘行動半径830km(H−L−H)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 F110−GE−129ターボファン×1基
推力 13,430kg×1(A/B)
武装20mmJM61機関砲×1、翼端にAIM−7またはAAM−3対空ミサイル×2、翼下にASM−1/2対艦ミサイル×4、誘導爆弾×4などを搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1995年10月7日(XF−2A)
備考(各タイプ詳細) XF-2A:単座型原型機。原型1〜2号機
XF-2B:複座型原型機。原型3〜4号機
F-2A:単座型の生産モデル
F-2B:複座型の生産モデル
LAST UPDATE 2005,09,19(FirstUp2001,01,02)