マクダネル・ダグラス F/A−18ホーネット

F/A-18 HORNET ,McDonnell Douglas(ex Boeing)

TF-18A
オーストラリア空軍のTF−18A(F/A−18Aの複座型)

 米国海軍が提案したNACF(海軍空戦戦闘機)計画でジェネラルダイナミクス社提案の YF−16と正式採用の座を 争ったノースロップ社YF−17が原型の機体である。この計画は後にNSF(海軍攻撃戦 闘機)計画と改名され、ノースロップ社に艦上機設計の経験が無かったため、YF−17の 設計にマクダネル・ダグラス社が参加した。米国議会筋は空軍ですでに採用が決まっているY F−16を押したが、使用する側である海軍は洋上での任務を考えたときに単発エンジン機 であるYF−16には不安があるとして、双発のYF−17を選定した。このYF−17を ベースに改設計された物がF/A−18として正式採用されたのである。形式名F/Aが示 すとおり戦闘機・攻撃機の両任務をこなせる機体として作られており機種統合により補給・ 整備の煩雑化が押さえられるため、限られたスペースに機体を収納する必要がある空母での 運用に有利である。
 現在、米海軍・海兵隊で使用されている機体は改良型のC/D型であるが、エンジンや兵 装コントロールを強化したE/F型スーパーホーネットも開発され、1999年から部隊配 備が開始されている。米海軍・海兵隊のE/F型調達機数は最終的に1,000機を超える と予想されており、スーパーホーネットに対する米軍の期待が大きいことを示している。
 A〜D型の機体は米国以外にもカナダ、スペイン、オーストラリア、クウェートへの売り 込みにも成功している。

機体詳細データ(寸法等はF/A−18Cのもの)
寸法(L×W×H/翼面積)17.07×11.43×4.66m / 37.2m2
機体重量(自重/全備)10,455kg / 23,541kg
飛行速度(最大)M1.8以上
上昇率(海面上)13,716m/min
上昇限度(実用)15,240m以上
離着陸距離(離陸/着陸)427m以下 / 不明
航続距離4,070km(増槽使用:フェリー時)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 F404−GE−402ターボファン×2基
推力7,330kg(アフターバーナー使用時)。機体内部燃料容量6,061リットル
武装20mmM61A1バルカン砲×1(弾数570)。翼端にAIM−9サイドワインダーAAM×2。翼下及び胴体下にAIM−7スパロー・AIM−9サイドワインダー・AGM−88ハーム対地ミサイル・AGM−84ハープーン対艦ミサイル・907kgペーブウェイII誘導爆弾など最大7,710kgを選択搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座型)、2名(複座型) / 1974年6月9日(原型機YF−17)
備考(各タイプ詳細) YF-17:ノースロップ社が開発した原型機
F-18およびA-18:米海軍の開発コード。それぞれ戦闘機型・攻撃機型を示す
F/A-18A:最初の生産タイプ(開発機含む)
TF-18A:F/A−18Aの複座型。米軍では後にF/A−18Bと改称
F/A-18C:A型のウェポンシステム改良型
F/A-18D:C型の複座型(A〜D型合計で1,554機製作)
F/A-18E:C型の拡大能力向上型。スーパーホーネット
F/A-18F:E型の複座型。スーパーホーネット
F/A-18L:F/A−18Aの陸上基地用多用途機。複座型はTF/A-18Lと呼称
CF-18A:カナダ向けに改装された機体。複座型はCF-18Bと呼称
EF-18A:スペイン向けに改装された機体。複座型はEF-18Bと呼称
F/A-18(R):F/A−18Aの偵察型
F/A-18C2W:電子戦機型。EA−6Bプラウラーに代わる機体として試験中
LAST UPDATE 2000,11,21 (First Up 2000,01,16)