グラマン F−14トムキャット

F-14 TOMCAT ,Grumman(ex Northrop Grumman)

F-14A
米海軍第41戦闘飛行隊(VF-41)所属のF−14A

 艦隊防空の要である艦上要撃戦闘機として巡航ミサイル発射母機を要撃する役割を担うため開発された 戦闘機。そのため高性能レーダーを装備し、遠距離の目標を攻撃できるAIM−54フェニックス空対空 ミサイルが搭載可能となっている。またコンピュータ制御の可変翼を採用しているため対戦闘機(空中格 闘戦)能力も非常に優れている。
 しかし兵器市場でのセールスとしては失敗作で、米海軍以外に当機を調達したのは革命前の帝政イラン のみであった。革命後は米国が部品等の供給を停止したため現在イランが保有するF−14はほとんどが 飛行不能であると考えられているが、イランイラク戦争当時には当機が搭載している高性能レーダーを使 用しての早期警戒任務に従事していたといわれる。
 なお米海軍が保有する機体は順次レーダーとエンジンを換装したD型へ改装される予定であったが、予 算の関係から18機が改装されただけで残りのA型/B型は近代化改修はなされていない。D型が搭載す る火器管制装置APG−71は24目標を同時に追尾し、うち6目標を同時攻撃できる能力が備わってい る。また通常爆弾による爆撃能力も保有しており従事できる任務の幅が広がっている。
 またRA−5Cビジランティの 退役後、米海軍艦隊には専用の戦術偵察機が無くなったため、当機に偵察ポッドを搭載することで戦術偵 察機の代替も果たしている。

機体詳細データ(寸法などはF−14Dのもの)
寸法(L×W×H/翼面積)19.1×19.54×4.88m / 52.5m2
(全幅および翼面積は翼後退角が20度の場合の数値)
機体重量(自重/全備)19,051kg / 33,067Kg
飛行速度(最大/巡航)M2.34(高々度)、M1.2(低高度) / 400〜550kt
上昇率(海面上)9,140m以上/min
上昇限度(実用/限界)15,240m以上
離着陸距離(離陸/着陸)不明 / 884m
航続距離3,213km(増槽付き)
エンジンジェネラル・エレクトリック社製F−110−GE−400ターボファン×2基
推力6,350kg×2(アフターバーナー使用時は10,478kg×2)
武装20mmM61A1機関砲×1(弾数675)。胴体下・翼下のパイロンにAIM−7スパロー×6、AIM−9サイドワインダー×6、AIM−54フェニックス×6、AIM−120アムラーム×6、増槽、偵察ポッド等最大搭載量6,577kgを選択搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1970年12月20日(F−14A)、1986年9月29日(F−14D)
備考(各タイプ詳細) F-14A:原型機・初期量産機の名称(500機製作)
F-14B:エンジンをF110−GE−400に変更したタイプ(38機製作+A型を32機改装)
F-14C:B型を改良し電子装備・兵装を一新した計画機。生産されなかった
F-14D:B型のレーダーを変更したタイプ(37機製作+A型を18機改装)
F-14/TARPS:戦術偵察型の機体。戦術偵察ポッドを搭載する
LAST UPDATE 2000,11,21 (First Up 2000,01,01)