コンベア F−102デルタダガー

F-102 DELTADAGGER , Convair

F-102
米空軍防空兵器センター所属のF−102A

 ソビエト軍ジェット爆撃機の性能向上に危惧を抱いた米空軍は、その性能を上回る迎撃戦闘機の開発に 乗りだした。ADO(先進的開発目的)計画と名付けられたこの迎撃戦闘機開発計画は、その就役予定年 を取って「1954迎撃機」計画として有名である。
 この計画に基づく設計コンペの結果、コンベア社が開発契約を受注したがNACA(NASAの前身)が 行った風洞実験の結果、コンベア社が提出した設計案でも要求を満たし得ないであろうことが判り、大幅な 改設計の必要に迫られた。しかし早急に高性能迎撃戦闘機の配備を必要としていた米空軍は最初の設計提案 そのままの機体をF−102Aとして暫定的に採用し、改設計型F−102B(後に F−106となる)の完成を 待つ事にした。
 無尾翼デルタというコンベア社お得意のスタイルをした当機は、胴体内にAIM−4ファルコンAAM もしくは24発の無誘導空対空ロケット弾を搭載し1956年から部隊配備が開始された。当時正確な誘 導を行える空対空ミサイルが無かったため、AIM−4ファルコンには核弾頭搭載型も存在していた。
 当機の現役期間はかなり短く、ピーク時(1958年頃)には米防空司令部配下に26個の飛行隊があ ったが、1960年代に入ったときには1個飛行隊を残すのみで、他はすべて違う機体へ更新されていた のである(唯一の例外であるアイスランド・ケフラビク基地の第57戦闘機迎撃飛行隊は1973年まで 当機を運用していた)が、欧州米軍やアラスカ空軍司令部配下に配備された機体は1970年代初期まで 現役であった。余剰となった機体はトルコやギリシアに供与されたほか、200機以上が無人標的機とし て改修・使用された。

機体詳細データ(F−102A)
寸法(L×W×H/翼面積)20.84×11.62×6.46m / 61.45m2
機体重量(自重/全備)不明 / 14,300kg
飛行速度(最大/巡航)1,330km/h / 896km/h
上昇率(海面上)5,300m/min
上昇限度(実用)16,500m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,200km(空輸時)、戦闘行動半径810km
エンジンプラット&ホイットニー社製 J57−P−23ターボジェット×1基
推力 7,800kg(A/B)
武装AIM−4ファルコン×3+AIM−26核搭載ファルコン×1、または無誘導空対空ロケット弾×24
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1953年10月24日(YF−102)
備考(各タイプ詳細) YF-102:原型機および生産前機の呼称(原型2+前機8)
YF-102A:生産前の試験用機体の呼称(4機)
F-102A:量産型機の呼称。単座迎撃機(875機)
F-102B:改設計型機体の計画名称。F−106として完成した
TF-102A:並列複座操縦席を搭載した練習戦闘機型(111機)
PQM-102A:無人標的機に改修したF−102A
LAST UPDATE 2001,01,21