マクダネル F−101ヴードゥー

F-101 VOODOO , McDonnell

F-101
米国空軍防空兵器センター所属のF−101F

 長距離侵攻や護衛任務に使用できる機体を求めて出された1946年の米陸軍航空隊による要求に応えて マクダネル社は設計提案をおこない、翌年2月にXP−88原型機2機の開発契約を得ることになった。X P−88の原型1号機は1948年10月に初飛行を行ったが、アフターバーナーを搭載したウェスチング ハウス社製J43エンジンを搭載した原型2号機初飛行は1号機初飛行から2年ちかくも経ってのことであ った。
 XP−88原型2号機は1号機よりも優れた性能を示し緩降下で音速を突破する実績を見せたが、核兵器 の発達による米軍戦略方針の転換や軍事予算の削減に伴って1950年8月に開発計画は中止された。
 しかし核兵器が発達しても、まだその運搬方法は大型爆撃機に頼っていた米国戦略空軍(SAC)は長距 離護衛戦闘機を必要としており、1951年1月に「総合作戦要求仕様101」により各航空機メーカーの 意見を採り入れることとした。この要求仕様書に対して各メーカーは様々な意見を寄せたが、最も望ましい と考えられたのはマクダネル社によるXP−88を元にした構想であった。
 このマクダネル社が提出した構想は1951年10月から開発作業が開始され、F−101と名付けられ たが朝鮮戦争の終結や予算支出の凍結などで一時は開発中止寸前まで追いつめられた。しかし1954年9 月に初飛行した原型機が音速を超える速度性能を示すと米空軍は試験用機体3機の追加発注を行い、無事に 制式採用へと持ち込めたのである。
 当初はSACの戦略侵攻/護衛戦闘機として就役した当機だったがSACでの任務期間は短く、もっぱら 米本土の防空戦闘機として使用された。また北米防空の指揮をNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)から 受けるカナダ空軍も当機を採用し、1980年代に入って CF−18へ交代するまで使用 された。戦闘機として戦場に出ることは無かった当機だが、偵察機型はベトナム戦争に参加しかなりの好成 績を挙げている。
機体詳細データ(F−101B)
寸法(L×W×H/翼面積)20.54×12.09×5.44m / 34.19m2
機体重量(自重/全備)13,140kg / 23,770kg
飛行速度(最大)M1.85(12,200m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)16,700m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,500km
エンジンプラット&ホイットニー社製 J57−P−55ターボジェット×2基
推力 6,750kg(A/B)
武装固定武装無し、翼下にジーニ核弾頭AAM×2+ファルコンAAM×4またはファルコンAAM×6
(戦術戦闘機型)20mm機関砲×4(弾数各375)、翼下に1,700kgまでの兵装
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座)/1948年10月20日(XP−88)、1954年9月29日(F−101A)
備考(各タイプ詳細) F-101A:最初の戦術戦闘機型(77機)
JF-101A:開発・試験用機体の呼称
RF-101A:最初の戦術偵察機型(35機)
F-101B:主要生産型である迎撃機型(480機)
CF-101B:F−101Bのカナダ軍呼称
RF-101B:F−101Bの戦術偵察機改装型(23機改装)
TF-101B:複座、複操縦装置に改修されたF−101Bの呼称
F-101C:戦術戦闘機型の最終生産型(47機)
RF-101C:戦術偵察機型の最終生産型(166機)
F-101F:TF−101Bを改称したもの
RF-101G:F−101Aを改修した戦術偵察機型(25機改修)
RF-101H:F−101Cを改修した戦術偵察機型(32機改修)

LAST UPDATE 2001,02,03