ノースアメリカン F−100スーパーセイバー

F-100 SUPERSABRE ,NorthAmerican

F-100
ベトナム上空でのF−100D

 ノースアメリカン社が開発したベストセラー戦闘機 F−86セイバーを元にした 超音速戦闘機。1949年にセイバーが量産体制に着手した時点で、次世代戦闘機として研究開発が始ま った。
 NACA(NASAの前身)との共同研究により急速な進歩を見た超音速機研究は、1950年末にN A−180という設計案にまとめられ、レーダーを搭載しない昼間戦闘機として米空軍の生産許可を得る ことになった。
 1953年に初飛行した原型1号機は最初の飛行試験から超音速を突破し、同年10月には世界速度記 録を更新するなどの高性能を発揮した。超音速という未知の領域を超えるため、極端な飛行条件下でのダ イバージェンス(回復不可能な機体変形)など致命的な欠陥もあったが、順次改良が加えられ1950年 代後半から各部隊で実戦配備されることとなった。
 また海外顧客としてはデンマーク空軍が当機を採用し、米軍を退役した中古機体もトルコ空軍が購入し て1980年代まで使用している。

機体詳細データ(F−100D)
寸法(L×W×H/翼面積)14.36×11.82×4.95m / 35.77m2
機体重量(自重/全備)9,530kg / 15,800kg
飛行速度(最大)M1.3(高空)、M1.0(海面高度)
上昇率(海面上)5,050m/min
上昇限度(実用)14,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,500km(増槽×2、空輸時)、970km(内部燃料のみ)
エンジンプラット&ホイットニー社製 J57−P−21Aターボジェット×1基
推力 7,690kg(A/B)
武装20mm機関砲×4(弾数各200)、翼下に454kg通常爆弾×6、プルバップAAM×4、サイドワインダーAAM×2など最大3,400kgまでの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1953年4月24日(YF−100A)
備考(各タイプ詳細) YF-100A:原型機。XJ57エンジン搭載(2機製作)
F-100A:昼間戦闘機型。対地攻撃兵装搭載能力は有るが使用しない(207機製作)
RF-100A:非武装写真偵察型。A型を改修
YF-100B:YJ75エンジンを搭載した試験機。後にF−107Aと改称
F-100C:戦闘爆撃機型。空中給油受け棒を搭載(451機製作)
F-100D:専用攻撃機型。核爆弾及びプルバップAAM搭載機構装備(1,274機製作)
F-100F:武装を減らした複座操縦練習機型。旧呼称TF−100C(339機製作)
DF-100F:無人機指揮機として改装された機体
NF-100F:テストおよび研究用として改装された機体
TF-100F:デンマーク向けのF型(一部)。米軍の中古機体
LAST UPDATE 2000,12,24