ユーロファイター EF2000タイフーン

EF2000 TYPHOON , Eurofighter

EF2000
ドイツ空軍の記章を付けたEF2000原型機

 1970年代にヨーロッパ各国が独自に開発していた新世代戦闘機の開発を統合し共同開発とする 動きがおこってきた。これに参加したのは当初英・仏・西独の3国だったが後にイタリアとスペイン も参加し、EFA計画としてスタートする予定であった。ところがフランスが途中で独自開発の路線 に戻ってしまったため、残された4カ国によって計画は続けられていくことになったのである。
 計画を推進するため1988年にユーロファイター社が西独ミュンヘンに設立され、新型戦闘機に 搭載するエンジンを開発するユーロジェット社もロールスロイス、MTU、フィアット、SENER の四社共同出資で設立された。
 だが、冷戦構造の終結や東西ドイツの合併などの情勢の変化により、一時は計画頓挫の寸前まで行 ってしまい、計画の縮小・機体案の再検討などにより当初予定されていた戦闘機の廉価版とし て計画は継続していくことになった。EFAからユーロファイター2000と名称も変更された機体 は1994年3月にドイツ担当の原型1号機が、続いて4月に英国担当の2号機が初飛行を実施して いる。
 複合デルタ翼の機体は軽量化を図るため炭素繊維複合素材や各種合金が多用されており、操縦系は ドイツDASA社が中心となり、航法・探知システムは英BAe社、レーダーはGECマルコーニな どと搭載アビオニクスも多国籍な物になっている。コクピット周りはグラスコクピット化、HOTAS の採用など最新ジェット戦闘機の要件を満たしている。
 生産(調達)見込み数は英297機、独180機、イタリア130機、スペイン103機である。

機体詳細データ(EF2000)
寸法(L×W×H/翼面積)15.96×10.95×5.28m / 50.0m2
機体重量(自重/全備)9,750kg / 21,000kg
飛行速度(最大)M2.0+
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)離着陸とも700m程度
航続距離600km(L−L−L)、1,400km(要撃任務)
エンジンユーロジェット社製 EJ200ターボファン×2基
推力 9,200kg×2(A/B)  機体内燃料搭載量 4,500kg
武装27mm機関砲×1、胴体下に長射程AAM×4、翼下3箇所+胴体下1箇所の兵装搭載点に最大6,500kgまでの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1994年3月29日
備考(各タイプ詳細) TKF90:西ドイツが計画していた新世代戦闘機の計画名
AST403:英国が計画していた新世代戦闘機の計画名
ACT902:フランスが計画していた新世代戦闘機の計画名
ECA:英・仏・西独による新世代戦闘機開発計画の呼称
EFA:ECA計画にイタリア、スペインも参加した後の計画呼称
EAP:英国が中心になって製作された技術検証用試験機の呼称
EUROFIGHTER2000:EFA計画を縮小、再計画された新世代戦闘機。愛称はTYPHOON
LAST UPDATE 2001,05,03