ノースロップ・グラマン E−8ジョイントスターズ

E-8 J-STARS , Northrop Grumman

E-8
米空軍第93ACW所属のE−8C

 米陸軍と空軍およびグラマン社が共同で開発を行った地上目標捜索・監視機。 E−3セントリーなどの早 期警戒機では地上目標の動向を監視することが難しい(これは搭載レーダーの特性による)ため、地上 目標捜索に特化したレーダーを搭載した機体を開発することになった。そこで開発されたのがこの機体 で、E−8ジョイントスターズ(これはJoint Surveillance and Target Attack Radar Systemの略で 統合捜索目標攻撃レーダーシステムの意味である。J-STARSと略される事もある)と名付けられた。
 最初の原型機2機はボーイング社の旅客機707−320の中古機体を改造して製作され、1号機は 1988年12月に初飛行を行った。胴体下に配置されたカヌー型レドームが目を引く当機はマルチモ ードドップラーレーダーや合成開口レーダーを搭載し、1分間で約40,000平方メートルの範囲に ある地上目標を探知する事ができる。また解像度も150km離れた位置にある戦車程度の目標を見分け ることができるほど高いと言われている。機内には10基のデータコンソールが有り、リアルタイムで 地上部隊との連携が可能となっている。
 テスト中だった原型機は1991年の湾岸戦争にも派遣され、イラク軍地上部隊の動向を逐次監視し、 絶大な威力を発揮した。現在はデータコンソールを18基に増やし処理能力を向上させたC型が主力と なっており、最初の原型機であるA型もC型準拠に改装される。また、1994年からは更なる能力向 上計画が始められており、第1フェーズとして戦術デジタル情報リンクの採用、第2フェーズとして衛 星通信装備の追加や自動目標識別能力の強化などが予定されている。

機体詳細データ(E−8C)
寸法(L×W×H/翼面積)46.6×44.0×12.93m / 283.4m2
機体重量(自重/全備)77,564kg / 152,407kg
飛行速度(最大/巡航)M0.84(約1,028km/h) / 890km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明(通常作戦時は約10,000mの高度を巡航)
離着陸距離(離陸/着陸)3,050m / 1,900m
航続距離通常作戦時の航続時間 11時間
エンジンプラット&ホイットニー社製 JT3D−3Bターボファン×4基
推力 8,160kg×4  機体内燃料搭載量 90,300リットル
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員2名+操作員約20名 / 1988年12月22日(E−8A)
備考(各タイプ詳細) E-8A:原型機。中古旅客機改造。湾岸戦争に参戦(2機製作)
E-8B:F108エンジンを搭載した新造機計画。計画中止
E-8C:生産型。中古旅客機改造。A型の能力強化型(12機発注済)
LAST UPDATE 2000,12,30