アブロ CF−105アロー

CF-105 ARROW , Avro

CF-105
テスト飛行中のCF−105原型2号機

 カナダ空軍は1953年にアブロCF−100迎撃戦闘機の後継機開発計画「エア7−3」の公募を 開始した。この計画は「カナダにふさわしいのは完璧だけである。例え安上がりで、手に入れやすく とも、その使命を99.9%しか満たせないものでは満足しない」という実現不可能な製品条件に固執 していた。アブロ・エアクラフト社はこの計画に基づき1954年にカナダ空軍と開発契約を締結した が、盟主国である英国は「このような超音速機は時期尚早」として共同開発に乗ってこなかったためカ ナダ一国で開発を行う事となった。
 エンジンはオレンダ社が新規開発していたPS−13を搭載することになっていたが、原型1号機は 既に実績のあったプラット&ホイットニー社のJ75エンジンを搭載して完成した。胴体内に対空ミサ イルを搭載し、強力なレーダーを備えた全天候型超音速迎撃機として有望な性能を示したが1950年 代末に火器管制システムや新型ミサイルの開発予算削減と米国製地対空ミサイルの導入により、この迎 撃機開発計画は中止され、結局5機の原型機が製作されただけに終わったのである。

機体詳細データ(CF−105原型1号機)
寸法(L×W×H/翼面積)23.72×15.24×6.48m / 113.8m2
機体重量(自重/全備)22,244kg / 25,855kg
飛行速度(最大)M2.3(試験飛行時の最高記録)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離不明
エンジンプラット&ホイットニー社製 J75−P−3ターボジェット×2基
推力10,659kg×2(A/B)
武装胴体内にスパローAAMまたはファルコンAAM×8、翼下に増加燃料タンク×2
乗員数/機体初飛行2名 / 1958年3月25日
備考(各タイプ詳細) CF-105 Mk1:原型機。全天候型迎撃機(5機製作)
CF-105 Mk2:生産型。37機が発注されたがキャンセル
CF-105 Mk2A:燃料搭載量増加と可変空気取り入れ口を採用した型。計画のみ
CF-105 Mk3:改良型エンジンと増加燃料タンクを採用した型。計画のみ
LAST UPDATE 2000,12,26