中島 二式単座戦闘機「鍾馗」(キ44)

陸軍:昭和15年初飛行、昭和17年制式採用、昭和19年生産終了

キ44
二式戦闘機「鍾馗」(二型甲)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 第二次大戦傑作機コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
鍾馗
第25号(2017.02.07)
二式戦闘機「鍾馗」二型丙 1944年
日本陸軍飛行第47戦隊第3中隊所属機


 昭和13年に陸軍の試作戦闘機(キ44)として開発がスタートした当機は日本陸軍初の重単座戦闘機であった。 中島飛行機は陸軍の指令により、格闘戦思想の軽量戦闘機である 一式戦闘機「隼」と同時に重戦闘機として高速度・重 武装の戦闘機を研究開発、昭和17年初頭に二式戦闘機「鍾馗」として採用された。
 「隼」戦闘機と異なり、主に基地等の防空戦闘機として使用されたが、高速度機特有の着陸速度の大きさや航続距 離の不足(と言っても欧州戦線の諸外国機に比べればかなり大きな航続力を持っていたのだが)などの欠点を持ち、操 縦は難しかったといわれる。しかし当機に採用された蝶型フラップは空戦時の旋回性能を高めることに成功してお り、若く熱気盛んな操縦士達には歓迎された機体であった。
 高速力に重点を置く一撃離脱向きの機体であったため、依然として格闘戦重視だった陸軍首脳部からの評判は良くなく、 大戦末期にB−29が飛来するようになっ て、ようやく迎撃戦闘機として当機に対する期待が高まったが時すでに遅く、急な増産も不可能であったため生産機 数は約1200機と奮わなかった。なお大戦末期には対大型機用迎撃装備として、20ミリ機関砲や37ミリ、40 ミリ砲を搭載したモデルが少数作られている。

機体詳細データ(二式戦闘機「鍾馗」二型乙[キ44-II乙])
全長 8.84m全高 3.24m
全幅 9.45m翼面積15.00m2
自重2,106kg最大重量2,764kg
最高速度615km/h(高度5,200m)上昇限度10,820m
航続距離1,600kmプロペラハミルトン定速3翅
発動機中島二式(ハ109)空冷複列星形14気筒 公称1,400馬力×1基
乗員数 1名総生産機数1,225機
武装12.7ミリ機銃×4、60キロ爆弾×2
主要タイプ 一型(キ44-I):一〇〇式(ハ41:公称1260hp)発動機。12.7mmと7.7mmの機銃各2の生産前機
一型甲(キ44-I甲):一型に良く似た初期生産型
一型乙(キ44-I乙):武装を12.7mm機銃×4にした他は一型甲と同様の機体
一型丙(キ44-I丙):一型乙と似た機体であるが、主脚成形が変更された機体
一型改造機:コントラ(二重反転)プロペラの実験のため改造された機体
二型(キ44-II):二式(ハ109:公称1440hp)発動機搭載機の原型及び生産前機
二型甲(キ44-II甲):二型生産型。武装は一型甲と同様12.7mm機銃、7.7mm機銃各2
二型乙(キ44-II乙):胴体部12.7mm機銃×2のみにした機体。主翼には40mm砲を搭載可能だった
二型丙(キ44-II丙):12.7mm機関砲×4にした武装強化型。光像式照準器採用。主要生産型
三型甲(キ44-III甲):四式(ハ145:公称1880hp)発動機搭載。20mm機関砲×4の最終生産型。ごく少数
三型乙(キ44-III乙):37mm機関砲、20mm機関砲各2を搭載した最終生産型。ごく少数