立川/川崎 ロ式輸送機

陸軍:昭和12年初飛行(L-14)、昭和13年輸入、昭和14年国産化、昭和17年生産終了

ロ式輸送機
ロ式14Y型輸送機

 昭和13年(1938年)に陸軍は人員・物資の輸送に使用するためアメリカのロッキード社から「スーパーエレクトラ」輸送機を20機輸入し(立川飛行機の名義で部品単位に分解して輸入、組み立ては立川飛行機の工場で行われた。また民間航空用に10機が同時に輸入されている)、この機体にロ式輸送機という名称を付け運用した。一時期翼端失速による事故などが問題となったが、その不具合も解消され、九七式輸送機に比べて50km/hも優速であったことから陸軍では非常に重宝がられた。
 性能が優秀であったため昭和14年6月には立川飛行機によるライセンス生産も開始され、計45機が生産されている。また立川に遅れて同年8月には川崎航空機工業でも国産化が開始されており、こちらは55機が生産された。立川と川崎両社の機体に差はなかったが、立川機は三菱製ハ26-発動機を搭載していたのに比べ川崎機は中島製ハ25発動機を搭載していたことが大きな違いであった。
 主に人員輸送に使用されたが、落下傘降下装置(ラ装置)を装備した機体は昭和17年のパレンバン降下作戦に投入されている。また陸軍以外に大日本航空や中華航空も当機を台湾線や日満急行便などに使用している。

機体詳細データ(ロ式輸送機[輸入機スーパーエレクトラ14GW3]【 】内は国産型14Yの数値)
全長13.42m全高 3.49m
全幅19.96m翼面積51.30m2
自重4,672kg【4,950kg】最大重量7,950kg【7,100kg】
最高速度422km/h(高度2,650m)
【418km/h(高度3,570m)】
上昇限度8,100m
航続距離1,250〜3,300kmプロペラハミルトン定速3翅
発動機ライト「サイクロン」GR-1820-G3B空冷星形9気筒 公称820馬力×2基
【三菱九九式九〇〇馬力発動機一型(ハ26-I)空冷複列星形14気筒 公称875馬力×2基】
乗員数3〜4名(操縦員)総生産機数輸入30、立川45、川崎55
武装武装なし:乗客用座席数最大10【最大8】(最大搭載量2,053kg【2,060kg】)
主要タイプ ロ式輸送機:米国から輸入した機体と、立川・川崎にて生産された機体がある
ロ式14Y型輸送機:国産化された機体の別呼称