愛知 水上偵察機「瑞雲」

海軍:昭和17年〜20年

急降下爆撃もできる水上偵察機

瑞雲
水上偵察機「瑞雲」一一型

 昭和16年に試作指示が出された16試水上偵察機は、これまでの水上偵察機と異なり急降下爆撃も可能な 高性能を求められていた。
 そこで愛知航空機は双フロート式の水上偵察機を開発、急降下爆撃の際に使用するエアブレーキをフロートの 支柱に装備した機体を昭和17年に完成させた。
 翌年水上偵察機「瑞雲」と名付けられ制式採用された機体は、その高性能を生かした戦果を期待されたが、 すでに戦局は悪化し、水上機が活躍できる場は無くなってしまっていたのである。
 なお、航空戦艦に改装された「伊勢」型には当機の 搭載が予定されていた。

機体詳細データ(水上偵察機「瑞雲」一一型[E16A1])
全長10.83m全高 4.79m
全幅12.80m翼面積28.00m2
自重2,800kg最大重量4,000〜4,500kg
最高速度448km/h(高度5,580m)上昇限度10,280m
航続距離1,052〜2,535kmプロペラハミルトン定速3翅
発動機三菱「金星」五四型空冷複列星形14気筒 公称1,200馬力×1基
乗員数 2名総生産機数 256機
武装13ミリ機銃×1、20ミリ機関砲×2、60キロ爆弾×2または250キロ爆弾×1
主要タイプ 一一型(E16A1):生産型。原型試作機には「金星」五一型発動機を搭載
一二型(E16A2):「金星」六二型(公称1,350hp)発動機搭載の試作機
二二型(E16A2):一二型の計画呼称。機体改設計が無かったので一二型となった