川崎 二式複座戦闘機「屠龍」(キ45改)

陸軍:昭和16年初飛行、昭和17年制式採用、昭和20年生産終了

キ45丙
二式複座戦闘機「屠龍」(キ45改丙型(斜銃を持つ丁装備機))

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 第二次大戦傑作機コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
屠龍
第29号(2017.04.04)
二式複座戦闘機「屠龍」1945年
日本陸軍飛行第53戦隊第2中隊所属機


 1930年代後半、列強各国の間で双発重戦闘機の試作が流行した時期があり、その情勢を反映して日本でも いくつかの試作が行われた。当機は昭和14年に陸軍の試作戦闘機として開発がスタートしたが、要求された 性能を満たしていないとして採用が見送られたキ45 の改良型として開発された。陸軍側も双発重戦闘機の運用方針が定まっていなかったこともあり、改めてキ45の 設計を見なおすことにし、昭和15年末に再設計の発注を行い、翌16年に完成したキ45改は昭和17年に制式 採用となった(量産は制式採用に先立ち昭和16年末から開始されていた)。機体番号はキ45改となっているが、 実際には全面的に再設計されており、キ45試作機とは全く別の機体と言える。
 川崎機の特徴である楕円テーパー翼を持っているが、この形状・構造は キ48(九九双軽)を基礎として設計されており、主 脚や風防、操縦系統などもキ48と同様の機構を使用していた。キ45から引き継がれたのは旋回銃座と発動機 (ごく初期型のみハ25を使用していた)ぐらいのものであった。
 採用後は主に防空戦闘を主任務としラバウルやビルマ方面で活躍、南方方面では爆弾を搭載し戦闘爆撃機とし て対地・対艦攻撃にも使用されている。また戦争末期には機体上部に斜銃を装備する夜間防空戦闘機として B−29の迎撃任務を本土上空にて行っ ている。

機体詳細データ(二式複座戦闘機「屠龍」丙[キ45改丙])
全長11.00m全高 3.70m
全幅15.02m翼面積32.00m2
自重4,000kg最大重量5,500kg
最高速度545km/h(高度3,500m)上昇限度10,000m
航続距離2,000〜2,260kmプロペラ金属製可変ピッチ3翅
発動機三菱一式(ハ102)空冷複列星形14気筒 公称1,050馬力×2基
乗員数 2名総生産機数1,701機(キ45試作型含む)
武装37ミリ機関砲×1、20ミリ機関砲×2(斜銃)、7.92ミリ機銃×1(後方旋回)
主要タイプ キ45改:「九九式」(ハ25:公称1000hp)発動機搭載の原型(生産前機)
甲型(キ45改甲):最初の生産型。20mm機関砲×1、12.7mm機銃×2、7.92mm機銃×1
甲型丁装備機:甲型に上向きの20mm斜銃×2を追加装備した夜間戦闘機型
乙型(キ45改乙):対地対艦攻撃型。37mm砲×1、20mm機関砲×1、7.92mm機銃×1
丙型(キ45改丙):37mm砲×1、20mm斜銃×2、7.92mm機銃×1、爆弾等搭載可能な襲撃機型
丙型丁装備機:丙型に上向きの20mm斜銃×2を追加装備した夜間戦闘機型
丁型(キ45改丁):丙型丁装備機と同様の機体だが後方旋回機銃は廃止された夜間戦闘機型
戊型(キ45改戊):タキ2電波標定機と40mm機関砲×1を装備した迎撃型。試作のみ
二型(キ45-II):三菱ハ112-II(公称1350hp)発動機搭載。キ96原型の別称