中島 九七式戦闘機(キ27)

陸軍:昭和11年初飛行、昭和12年制式採用、昭和17年生産終了

九七戦
明野陸軍飛行学校所属の九七式戦闘機乙型

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 第二次大戦傑作機コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
九七戦
第26号(2017.02.21)
九七式戦闘機 1938年
日本陸軍飛行第1戦隊 戦隊長 加藤敏雄中佐機


 昭和10年末に陸軍が中島・川崎・三菱の3社に対して低翼単葉戦闘機の競争試作を指示し、これを 受けて中島飛行機が製作したキ27が九七式戦闘機として制式採用された(このとき他社が製作した試 作機は川崎キ28、 三菱キ33であった)。
 格闘戦重視の日本陸軍としては願ってもない軽快な運動性を持つ機体で、出現当時世界最高の格闘戦 闘機としてノモンハン事件等ではその優秀性を遺憾なく発揮した。
 しかし当機の運動性があまりに優秀であり、軍としては『新規に開発される機体は従前の機体よりも 全てにおいて優秀でなくてはならない』との考えがあったため、これ以降の陸軍戦闘機審査に悪影響を 与えてしまい、一式戦闘機「隼」二式戦闘機「鍾馗」の試作に対して陸軍の過 大な要求や採用の遅れを招いたことも事実である。
 昭和12年末から部隊配備が開始された当機は翌年には華北戦線へ投入され、卓越した運動性能を生か した格闘戦では向かうところ敵なしであり、太平洋戦争初期まで陸軍の主力戦闘機として活躍した。新鋭 機が配備開始され第一線を退いた当機は練習戦闘機へ転用され、九七式練習戦闘機の名称で戦闘機操縦士 の訓練任務に従事している。

機体詳細データ(九七式戦闘機乙型[キ27乙])
全長 7.53m全高 3.25m
全幅11.30m翼面積18.60m2
自重1,110kg最大重量1,783kg(増槽装備状態)
最高速度460km/h(高度5,000m)上昇限度10,000m
航続距離 800kmプロペラ固定ピッチ2翅
発動機中島九七式(ハ1乙)空冷星形9気筒 公称610馬力×1基
乗員数 1名総生産機数3,386機(3,382機説あり)
武装7.7ミリ機銃×2(前方固定)
主要タイプ 甲型(キ27甲):風防後部の胴体がハイバック式となっている初期生産型
乙型(キ27乙):風防形状を改修し後方視界を改善した後期型
九七式練習戦闘機:第一線を退いた機体を練習戦闘機に転用後の名称