満飛 二式高等練習機(キ79)

陸軍:昭和16年初飛行、昭和17年制式採用、昭和20年生産終了

二式高練
陸軍第26教育飛行隊所属の二式高等練習機甲型

 太平洋戦争開戦直前、陸軍の第一線級戦闘機は一式戦闘機「隼」へ 移行しており、それまでの主力であった九七式戦闘機は練習戦闘機と して使用されるようになっていた。しかしごく最近まで主力戦闘機であった機体を練習機として使用するには馬力過多であるため 操縦訓練生に負担をかけることになるとして、陸軍では九七式戦闘機をスペックダウンした高等練習機の開発を満州飛行機に指示 した。
 主な改修点としては発動機のスペックダウン(610馬力のハ1から480馬力のハ13へ変更)、発動機換装に伴う重心位置 の適正化、プロペラの変更、開放式風防への変更、車輪カバーの廃止などがあり、実戦機では2丁だった機銃も1丁に減らされて いる。完成したキ79は九七式戦闘機から引き継いだ良好な操作性を持っており、高等練習機として文句無しの機体だったので昭 和17年に二式高等練習機として制式採用された。
 主に外地に展開した教育飛行団において、操縦訓練生が第一線級の機体へ移行する前の高等練習機として大いに活躍したが、 大戦末期には250キロ爆弾を搭載した特攻機として沖縄戦に投入されている。

機体詳細データ(二式高等練習機乙型[キ79乙])
全長 7.85m全高3.28m
全幅11.50m翼面積18.56m2
自重不明最大重量1,300kg
最高速度340km/h(高度1,700m)上昇限度8,500m
航続距離 920kmプロペラハミルトン油圧式可変ピッチ2翅
発動機日立(瓦斯電)九八式(ハ13甲一型)空冷星形9気筒 公称480馬力×1基
乗員数 2名総生産機数3,710機(2,000機程度等の諸説あり)
武装7.7ミリ機銃×1(前方固定)
主要タイプ 甲型(キ79甲):ハ13甲一型(公称480hp)発動機搭載。単座型
乙型(キ79乙):ハ13甲一型発動機搭載。複座型
丙型(キ79丙):ハ13甲二型(公称480hp)発動機搭載。単座型。一部構造を木製化。試作のみ
丁型(キ79丁):ハ13甲三型(公称480hp)発動機搭載。単座型。一部構造を木製化。計画のみ