三菱 キ7試作機上作業練習機

陸軍:昭和8年初飛行、不採用のため量産されず

キ7
審査終了後に民間へ払い下げられたキ7原型2号機

 中島九五式二型練習機(キ6)と同時期に 三菱へ対して試作指示された機上作業練習機。
 三菱では既に海軍向けの九〇式機上作業練習機と いう実績があったため、機体をそのまま転用し発動機だけを陸軍が示した基準に合致するよう強化した原型機を 製作、発注から3ヶ月という短期間で原型1号機を完成させた。
 すでに性能や実用性は海軍で実証済みであったため、審査の焦点は陸軍側の乗員訓練に向いているかどうかに 重点が置かれたのだが、海軍機のお下がりを使用することを良しとしなかった陸軍のメンツから当機は採用され ず、中島機が機上作業練習機として採用されるに至った。
 2機作られた原型機は審査終了後に民間へ払い下げられ、輸送・通信機として使用されている。

機体詳細データ(キ7試作機上作業練習機[キ7])
全長 9.65m全高 3.85m
全幅15.78m翼面積約34.5m2
自重1,345kg最大重量2,000kg
最高速度185km/h上昇限度不明
航続距離不明プロペラ可変ピッチ2翅
発動機三菱「九二式」四〇〇馬力 空冷星形9気筒 公称420馬力×1基
乗員数 5名総生産機数 2機
武装7.7ミリ機銃×1(後方旋回)、4キロ演習爆弾×6
主要タイプ キ7:機上作業練習機。原型のみ製作