川崎 キ5試作戦闘機

陸軍:昭和9年初飛行、不採用のため量産されず

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 九一式戦闘機の後継として陸軍の指示により 開発が開始された単座戦闘機。当時川崎の雇われ外人技師として各種機体の設計にかかわってきたフォー クト博士の指導の元、後の第二次大戦中に川崎設計陣の中心として活躍することとなる土井武夫技師が設計 主務者として開発に携わった。
 全金属製胴体、逆ガル式の片持ち低翼単葉主翼、液冷発動機と当時の機体として異色のスタイルをした 機体であったが、複葉機全盛の時代に作られた単葉機全般の欠点である運動性不足(発動機や機体構造が未 発達だったため単葉機は運動性能が悪かった)や主翼形状に起因する横安定性不足などの欠点が目立ち、 不採用となっている。
 このため続いて川崎が製作した戦闘機キ10は 複葉機へと逆戻りしたが、安定性・運動性重視の陸軍にはこちらの方が目にとまったようで、キ10は 九五式戦闘機として制式採用されている。

機体詳細データ(キ5試作戦闘機[キ5])
全長 7.78m全高 2.60m
全幅10.60m翼面積不明
自重1,500kg最大重量1,870kg
最高速度360km/h上昇限度不明
航続距離1,000kmプロペラ固定ピッチ2翅
発動機川崎BMW「ハ9」一型 液冷V型12気筒 公称720馬力
乗員数 1名総生産機数 4機
武装7.7ミリ機銃×2(前方固定)
主要タイプ キ5:単葉単発戦闘機。原型試作機のみ製作、採用されず