三菱 キ33試作戦闘機

陸軍:昭和11年初飛行、不採用のため量産されず

キ33
キ33試作戦闘機の原型2号機

 陸軍は三菱に対して試作させたキ18に 続いて、この機体構造を受け継いだ試作戦闘機の開発を中島 (キ27)、 川崎(キ28)、三菱へ指示した。
 キ18試作では海軍機のお下がり的機体を良しとしなかった陸軍によりウヤムヤのうちに不採用とな ってしまっていたため、三菱はこの試作に乗り気ではなく、やや投げやり的にキ18と同様 九六艦戦の機体をそのまま流用し、発動機 だけを陸軍が示した基準に合うものに変更した機体をキ33として提出した。
 ところが3社の機体が揃って審査を開始したところ、皮肉なことに投げやりだった当機の性能が最も高く、 なんとしても海軍のお下がりを使いたくない陸軍は強力に中島機を押し、キ27は幾度もの改修の結果よ うやくキ33を凌ぐ性能を発揮できるようになり九七式戦闘機として採用されるに至っている。このエピ ソードは九六艦戦の性能が非常に高かったことを示すとともに、陸軍のメンツが高性能軽戦である九七式 戦闘機を生み出させたことも示している。

機体詳細データ(キ33試作戦闘機[キ33])
全長 7.55m全高 3.19m
全幅11.00m翼面積17.80m2
自重1,132kg最大重量1,462kg
最高速度475km/h上昇限度不明
航続距離不明プロペラ金属製固定ピッチ2翅
発動機中島「ハ1甲」空冷星形9気筒 公称540馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 2機
武装7.7ミリ機銃×2(前方固定)
主要タイプ キ33:低翼単葉単座戦闘機。原型機のみ、採用されず