川崎 キ28試作戦闘機

陸軍:昭和11年初飛行、不採用のため量産されず

キ28
キ28試作戦闘機

 昭和10年(1935年)に陸軍が出した新型戦闘機の試作指示には三菱・中島・川崎の3社が 参加した。そこで、製作された機体(中島キ27、川崎キ28、三菱 キ33)は甲乙つけがたい性能で あったが、陸軍が格闘戦を重視した結果、旋回性能の高かった中島機が 九七式戦闘機として採用された。
 川崎が試作した当機は独BMW社製エンジンの流れを汲む液冷エンジンを搭載し、速度・上昇率・ 加速性能は3機中で最高だったが空中格闘戦でわずかに劣り、またエンジンの信頼性も低かったた め不採用となった。
 当時欧州の戦闘機は液冷エンジン搭載型が多く、正面面積を小さくでき空力学的にも機体の洗練が 可能な液冷エンジンは速度を重視する戦闘機に向いていたが、結局日本では終戦まで信頼に足る液冷 エンジンの実用化に苦労することになった。
 しかし、以降に製作される液冷エンジン装備の川崎製戦闘機の基本を示すものとして意義があった 機体であると言えよう。

機体詳細データ(キ28試作戦闘機[キ28])
全長 7.90m全高 2.60m
全幅12.00m翼面積19.00m2
自重1,420kg最大重量1,760kg
最高速度485km/h上昇限度11,000m
航続距離1,000kmプロペラ可変ピッチ2翅
発動機川崎九五式水冷V型12気筒 離昇800馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 2機
武装7.7ミリ機銃×2(前方固定)
主要タイプ キ28:単座単葉固定脚機。試作のみで採用されず