中島 キ12試作戦闘機

陸軍:昭和11年初飛行、不採用のため量産されず

キ12
キ12試作戦闘機

 昭和10年(1935年)頃、プロペラ軸に20mmモーターカノンを装備したイスパノ・スイザ エンジンが世界的に話題を呼び、フランスではドボワチーヌ社が同エンジンを搭載した機体 (D.501)を製作 していた。速度と火力を両立させるモーターカノン付エンジンはこの両方を求めていた当時の趨勢にマ ッチしたものであった。
 日本でもこのモーターカノン付エンジンに興味を示した中島が、ドボワチーヌ機を参考に輸入した イスパノ・スイザエンジンを搭載する試作戦闘機を製作し、陸軍もこれにキ12と機体番号を付けた。 昭和11年に完成した試作機は引込脚装備の低翼単葉機で、当時の国産機としては例を見ない洗練さ れた機体であり、ドボワチーヌ社が製作した D.510に比べ高性能 な機体だったが、運動性が良くないこととモーターカノン付エンジンの国産化に目処が立たなかったこ とから量産化されずに終わっている。

機体詳細データ(キ12試作戦闘機[キ12])
全長 8.30m全高不明
全幅11.00m翼面積17.00m2
自重1,400kg最大重量1,900kg
最高速度480km/h上昇限度10,500m
航続距離 800kmプロペラ固定ピッチ3翅
発動機イスパノ・スイザ12Xcrs液冷V型12気筒 離昇660馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 1機
武装7.7ミリ機銃×2、20ミリモーターカノン×1(前方固定)
主要タイプ キ12:単座単葉戦闘機。試作のみで採用されず