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川崎 五式戦闘機

陸軍:昭和19年〜20年

発動機交換で生まれ変わった戦闘機

キ100
五式戦闘機一型乙

 昭和18年、陸軍では三式戦闘機「飛燕」の機体製造が 最高潮となっていたが、搭載する液冷発動機の製造は故障の多発や整備の難しさから遅れがちであったため、エン ジンの無い機体の在庫を多数抱えることとなっていた。
 これを解決するために昭和19年、キ61の機体に空冷式の発動機(ハ112)を装備したところ、重量 バランスが予想以上に良く空戦性能も向上したためこの機体を昭和20年1月に制式採用した。しかし、戦争末期で 生産が進まず終戦までの生産機数は多くなかった。なお、戦争末期に採用されたため機体愛称はついていない (つける時間がなかった?)。
 三式戦闘機「飛燕」の胴体をそのまま流用した最初の生産型に続いて、後方視界を良くするため胴体後部を 改設計し流線型の風防を装備した機体が製作されたが、こちらは99機製作されたのみとなっている。また、 高々度での性能向上を目指して排気タービン付きエンジンを搭載した機体も計画されているが、原型機のみの 製作で終わっている。

機体詳細データ(五式戦闘機一型甲[キ100−I甲])
全長 8.82m全高 3.75m
全幅12.00m翼面積20.00m2
自重2,525kg最大重量3,495kg
最高速度580km/h(高度6,000m)上昇限度11,000m
航続距離1,400〜2,200kmプロペラ定速3翅
発動機三菱四式(ハ112−II)空冷複列星形14気筒 公称1,350馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 396機
武装12.7ミリ機銃×2、20ミリ機関砲×2、250キロ爆弾×2
主要タイプ キ100:原型機の呼称。内容は制式機と変化なし
一型甲(キ100-I甲):制式型の呼称。胴体は三式戦闘機「飛燕」二型に準ずる
一型乙(キ100-I乙):「飛燕」三型用に設計されていた全周視界風防を採用した機体
二型(キ100-II):「ハ-112-IIル」(排気タービン付)発動機を搭載した高々度性能向上型