横廠 三式初歩練習機

海軍:昭和5年〜14年

英国製ベストセラー機のコピー

三式初練
三式陸上初歩練習機

 日本軍の航空部隊拡充が図られたときに、操縦士養成のため練習機として使用された機体が英国アブロ社の アブロ504K練習機であった。
 非常に使いやすい機体で、第1次大戦では英国軍の主力機として活躍した名機でもある。
 日本海軍とアブロ504Kの出逢いは大正10年(1921年)に英国海軍から招いたセンピル大佐率いる センピル教育団が教材として持ち込んだものが最初であった。
 海軍では中島飛行機にてアブロ504Kのライセンス生産を行うと共に、横須賀海軍工廠にて改良型練習機の 開発に取り組み、昭和5年に完成したのがこの三式陸上初歩練習機である。
 当初は外国製発動機を搭載していたが、後に国産発動機「神風」に換装した二号型も生産された。一号、二号 とも初等練習機として優秀であったため太平洋戦争初期ごろまで海軍の主力陸上初歩練習機として使用された。
 試作機は横廠で製作されたが、量産は民間メーカーの手で行われており、川西をはじめ渡辺、三菱、昭和、 日飛などで生産されている。

機体詳細データ(三式一号陸上初歩練習機[K2Y1])
全長 8.67m全高不明
全幅10.97m翼面積29.43m2
自重 590kg最大重量 866kg
最高速度156km/h上昇限度4,000m
航続距離 419kmプロペラ固定ピッチ2翅
発動機「モングース」百三十馬力空冷星形5気筒 公称130馬力×1基
乗員数 2名総生産機数 360機
武装武装なし
主要タイプ 一号(K2Y1):「モングース」百三十馬力発動機搭載
二号(K2Y2):「神風」二型(公称130hp)発動機搭載