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九州 機上作業練習機「白菊」

海軍:昭和17年〜19年

操縦士以外の搭乗員訓練用機体

白菊
日本降伏後「降伏塗装(白地に緑十字)」に塗り直された機上作業練習機「白菊」

 機上作業練習機というのは日本海軍独特の機種で、爆撃照準手や航法士、機上無線士などの訓練に 使用される機体である。
 昭和15年に海軍が旧式化した九〇式機上練習機の 後継機として海軍が要求、渡辺鉄工所(後に九州飛行機と改名)が開発したのが、この機体である。 単葉中翼のオーソドックスな形をした機体で風防天井付きの操縦席に操縦士と銃手兼無線士が、主翼 下胴体内の座席に爆撃手、航法士及び教官が乗機するようになっている。標準型の機体の他に、教官席を廃し 無線機を2台に増やした二一型も製作されている。昭和19年4月以降は機体の一部を木製化したものが 生産されるようになった。
 大戦末期には練習任務の他に、対潜作戦と輸送任務にも使用され、それに見合った装備を施された機体も あった。また、沖縄戦の際には少数機が特攻機として使用されている。
 九州飛行機は「白菊」の設計を対潜哨戒機「南海」[Q3W1]にも流用、やや大型化し引き込み脚となる 予定であったが、これは計画のみに終わった。

機体詳細データ(機上作業練習機「白菊」一一型[K11W1])
全長10.24m全高 3.93m
全幅14.98m翼面積30.50m2
自重1,677kg最大重量2,644kg
最高速度226km/h(高度1,700m)上昇限度5,620m
航続距離1,170kmプロペラ木製固定ピッチ2翅
発動機日立「天風」二一型空冷星形9気筒 公称450馬力×1基
乗員数 5名総生産機数 798機
武装7.7ミリ機銃×1、30キロ爆弾×2
主要タイプ 一一型(K11W1):試製白菊。操縦士1+教官1+練習生3が搭乗
二一型(K11W2):試製白菊改。操縦士1+練習生4が搭乗。機上無線機2台搭載
「南海」(Q3W1):全木製対潜哨戒機。当機設計を流用。計画のみ