九州 局地戦闘機「震電」

海軍:昭和19年〜20年

斬新な機体形状の高速迎撃機

震電
局地戦闘機「震電」試作機

 速度の向上を最大の目標として進歩してきた戦闘機は、低翼・単葉・牽引式(前部にプロペラがある)の形式が 固定化してしまい、この形式から脱皮しなければ時速700km/h以上の高速を突破するのは難しいという意見が 昭和15年頃から世界各国の技術陣・軍部などから強く出はじめた。日本でも例外ではなく、新しい形式として 双胴推進式と先尾翼(後部にプロペラのある推進式)の機体の開発を進めることになった。
 海軍では昭和19年に空技廠と九州飛行機に共同での先尾翼式の局地戦闘機を18試局地戦闘機として開発指示し、 戦局の悪化にもかかわらず昭和20年7月に試作1号機が完成した。同年8月12日には試験飛行に成功し、増加試作 の計画も進められたが、わずか3日後に終戦をむかえ、この特異な形をした戦闘機の真価を世に問うことは出来なかった。

機体詳細データ(局地戦闘機「震電」[J7W])
全長 9.76m全高 3.55m
全幅11.11m翼面積20.50m2
自重3,465kg最大重量5,228kg
最高速度750km/h(高度8,700m)上昇限度12,000m
航続距離1,000〜2,000kmプロペラVDM定速6翅
発動機三菱ハ43−41(MK9D)空冷複列星形18気筒 離昇2,130馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 1機
武装30ミリ機関砲×4、60キロ爆弾×4または30キロ爆弾×4
主要タイプ 震電(J7W1):原型機1機のみ完成