川西 陸上戦闘機「陣風」

海軍:昭和18年〜19年

機種統合により開発中止された甲戦

陣風
陸上戦闘機「陣風」の実物大モックアップ

 川西航空機は昭和17年に海軍から高々度戦闘機の試作指示を受け、すでに開発に着手していた 「紫電」系列とは異なった本格的低翼 高々度戦闘機の設計を開始した。
 他の試作高々度戦闘機と同様に発動機の不調から一時は試作中止にまで追い込まれたが昭和18年に 高空用エンジン「誉」の完成見通しがついたため試作を再開、海軍も18試甲戦として再度試作指示を 出し直した。
 昭和19年6月には実物大モックアップ(木製模型)の審査に漕ぎ着けたが、同年秋には海軍試作機の 見直しと機種統合が行われ、甲戦は三菱「烈風」一機 に絞られ、川西航空機は「紫電」改の 増産に集中することとなり、「陣風」の開発はうち切られてしまったのである。

機体詳細データ(陸上戦闘機「陣風」[J6K1]:設計値)
全長10.12m全高 4.13m
全幅12.50m翼面積26.00m2
自重3,500kg最大重量4,373kg
最高速度685km/h(高度10,000m)上昇限度13,600m
飛行時間 約5時間プロペラ定速4翅
発動機中島「誉」四二型空冷複列星形18気筒 離昇2,200馬力×1基
乗員数 1名総生産機数なし
武装13ミリ機銃×2、20ミリ機関砲×4または30ミリ機関砲×2
主要タイプ 陣風(J6K1):実物大モックアップのみ完成。実機は完成を見なかった