渡辺 九六式小型水上偵察機

海軍:昭和11年〜15年

潜水艦搭載の分解可能な小型水上偵察機

九六小型水偵
イ−6号潜水艦搭載の九六小型水上偵察機

 大型潜水艦に搭載し隠密偵察活動などに従事する小型水上偵察機の開発に着手した海軍は、昭和11年 渡辺鉄工所(後の九州飛行機)が試作した機体を九六式小型水上偵察機として採用した。
 できる限り小型に設計された機体ではあるが、スペースの限られた潜水艦内に収納するため、主翼・胴体・ 尾翼・フロートと12のパーツに分解でき、さらに組立も容易であるように工夫されていた。そのため、 分解所要時間が約1分30秒、組立所要時間が2分30秒という驚異的な数値が記録されている。
 全部で33機が製造され、零式小型水上偵察機が 昭和17年頃に配備されるまでの間、潜水艦隊の空の目として活躍したのである。

機体詳細データ(九六式小型水上偵察機[E9W1])
全長 7.64m全高 3.29m
全幅 9.98m翼面積22.08m2
自重 847kg最大重量1,210kg
最高速度233km/h上昇限度 6,740m
航続距離590〜730kmプロペラ可変ピッチ2翅
発動機日立「天風」一一型空冷星形9気筒 公称300馬力×1基
乗員数 2名総生産機数 33機
武装7.7ミリ機銃×1
主要タイプ 九六式小型水偵(E9W1):派生・改良型は無し。後に九六式小型水上機と改称