中島 九〇式二号水上偵察機

海軍:昭和5年〜11年

米ボート社水偵の国産化改造機

九〇式二号水偵
九〇式二号水上偵察機二型「報国第20号」(民間からの献納機である)

 大型軍艦に搭載する艦載水偵として一五式水偵を使用して きた日本海軍は、一五式水偵の後継機試作を中島に対して指示した。
 指示を受けた中島では、2種類の設計案で試作を開始、それぞれ仮称九〇式二号水上偵察機一型、二型と して審査を受けることになった。
 審査の結果一号は不採用となったものの、米国ボート社O2Uコルセア水上偵察機の製造ライセンスを 入手し、改造・国産化された二号は強度不足が指摘されたが改修の結果九〇式二号水上偵察機二型として 制式採用されることとなった。
 一五式水偵に比べサイズは小型化されたが重量は増加していたが、発動機も強化されていたので最高速 度や運動性能は一五式水偵を上回った。
 主に戦艦・重巡洋艦の艦載水偵として上海事変から日中戦争初期までの期間活躍している。
 なお、当機を艦上機型に改設計した機体が九〇式 二号偵察機三型で、この艦上機型の採用により当機の呼称も九〇式二号偵察機二型と改称されている。

機体詳細データ(九〇式二号水上偵察機二型[E4N2])
全長 8.87m全高 3.97m
全幅10.98m翼面積29.96m2
自重1,252kg最大重量1,980kg
最高速度232km/h上昇限度5,740m
航続距離1,019kmプロペラ固定ピッチ2翅
発動機中島「寿」二型改一空冷星形9気筒 公称460馬力×1基
乗員数 2名総生産機数147機
武装7.7ミリ機銃×2、30キロ爆弾×2
主要タイプ 二型(E4N2):生産型呼称。特に派生・改良型は無い
三型(E4N2-C):艦上機型。別項九〇式 二号偵察機三型を参照のこと