立川 九五式三型練習機(キ17)

陸軍:昭和10年初飛行、同年制式採用、昭和18年生産終了

キ17
九五式三型練習機

 九五式一型練習機の発動機を積み換えた初歩 練習機型がキャンセルされたことに伴い、急遽別の初歩練習機を開発する必要が生じた陸軍では、石川島飛 行機(後の立川飛行機)に対して「4ヶ月で試作機2機を納入すること」を条件にキ17の試作を指示した。 無理難題を押しつけられた形の石川島飛行機であったが、技術者達の努力により3ヶ月で2機の試作機 を完成させ要求どおりに納入、実用審査でも好成績を収め九五式三型練習機として制式採用となった。
 非常に操縦の簡単な機体で、上昇操作にも力がいらなかったことから陸軍では「女性向き飛行機」とまで 言われていた。しかし九五式一型練習機の操縦性が非常に優れていたため、大戦末期には九五式三型練習機を 使用した初歩練習を省き、最初から九五式一型練習機での操縦訓練が行われるようになったため、当機は約6 60機で生産が終了した。九五式一型練習機同様に赤黄色で塗装されており、両機とも「赤トンボ」の愛称で 親しまれた。
 なお操縦が簡単なことから民間の乗員養成所や飛行学校などでも人気があり、グライダーの曳航にも使用さ れた。またタイへも20機ほどが輸出されている。

機体詳細データ(九五式三型練習機[キ17])
全長 7.85m全高 2.95m
全幅 9.82m翼面積26.20m2
自重 639kg最大重量 914kg
最高速度174km/h(高度500m)上昇限度4,200m
航続距離 500kmプロペラ木製固定ピッチ2翅
発動機瓦斯電九五式(ハ12)空冷星形7気筒 公称150馬力×1基
乗員数 2名総生産機数約660機
武装武装なし
主要タイプ 九五初練(キ17):複葉初歩練習機。派生型等は無し