中島 フォッカー式偵察機

海軍:昭和8年

民間輸送機を転用した偵察機

フォッカー陸偵
フォッカー式陸上偵察機(報国第34号)

 中島がフォッカー社からスーパーユニバーサル輸送機の製造権を購入し昭和6年(1931年)に 民間航空路線に登場させたフォッカー式旅客輸送機は、航空路線の主力機として活躍した。
 その性能に目を付けた海軍は昭和7年に観測・偵察機機を搭載した偵察機改造型を中島に対して 発注、審査の結果翌年にはフォッカー式陸上偵察機として制式採用した(陸軍も同様に患者輸送機 改造型を採用発注しているが、ごく少数機の調達しかされていない)。
 民間型との相違点としては、搭載された機器の他にエンジンカウリングの装備や胴体部の延長 などが行われている。また、偵察任務の他に輸送や爆撃にも使用できる設計となっており、実際に 偵察よりも輸送任務に使用されることの方が多かったようだ。
 なお、降着装置にフロートを装備した水偵型[C2N2]もごく少数ながら製造されている。

機体詳細データ(フォッカー式陸上偵察機[C2N1])
全長11.09m全高 2.82m
全幅15.44m翼面積34.37m2
自重1,677kg最大重量2,700kg
最高速度237km/h上昇限度不明
航続時間9.0hプロペラ固定ピッチ2翅
発動機中島「寿」一型空冷星形9気筒 公称480馬力×1基
乗員数2名+偵察員等6名総生産機数10〜20機?(水偵型含む)
武装通常は武装なし(少数の小型爆弾を搭載可能)
主要タイプ 陸偵(C2N1):陸上偵察機型
水偵(C2N2):水上偵察機型。陸偵の降着装置をフロート化したもの