三菱 一〇式艦上偵察機

海軍:大正11年〜昭和5年

三菱一〇式艦上機シリーズの艦上偵察機

一〇式艦偵
横須賀空所属の一〇式一号艦上偵察機一型

 海軍が外国製機体からの脱却を図り、三菱に開発指示を出した一〇式艦上戦闘機(十年式艦上戦 闘機)を焼き直しした機体。一〇式艦戦同様に英ソッピース社から招いたスミス技師が担当してい るが、基本的には一〇式艦戦を大型化して複座にした機体である。
 大正11年1月に原型1号機が完成、審査の結果海軍要求をほぼ満たしていたため十年式艦上偵 察機と名付けられ、翌年には十年式艦上戦闘機とともに制式採用となった。
 生産過程で幾つかの小改修を実施されているため、社内記号は2MR1から2MR4までの4種 類が存在するが、海軍の分類では冷却器の位置の違いのみで分類した一号、二号しか存在していない。 また、一部の機体には複操縦装置を取り付けて中間練習機とした機体も存在し、二型の呼称で呼ば れた。
 昭和2年からは十年式の呼称が一〇式と改められている。

機体詳細データ(一〇式一号艦上偵察機一型[C1M1])
全長 7.93m全高 2.90m
全幅12.04m翼面積37.69m2
自重 980kg最大重量1,320kg
最高速度204km/h上昇限度6,000m
航続時間3.5hプロペラ固定ピッチ2翅
発動機三菱「ヒ式」三〇〇馬力発動機水冷V型8気筒 公称300馬力×1基
乗員数 2名総生産機数159機
武装7.7ミリ機銃×4(前方固定2、後方旋回2)、30キロ爆弾×2等
主要タイプ 一号(2MR1):機首前面に冷却器を装備した型
二号(2MR2-4):冷却器を胴体下面に移動した型
一型(C1M1):艦上偵察機型の呼称。一号・二号両方が存在
二型(C1M2):複操縦装置付き中間練習機型。一号・二号両方が存在